スポーツ競技は勝ち負けにこだわるべきなのか

スポーツ競技には、勝ち負けが付き物ですが、あなたが卓球を始めた時、勝つ事を目的にして、この競技を始めましたか?

または、これから卓球を始めようとしているなら、勝負事が好きだから卓球という種目を選ぶのですか?

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面白くて、楽しいから卓球をする

例えば、小学校の時、何をする時も競争相手になる同級生がいて、負けず嫌いで、そのライバルが始めるなら、自分もやろうという理由で、相手に勝つ事を第1の目標にして卓球を始めた。

なんていう動機で卓球を始めた人はいますか?そんな人はいないですよね。

ただ、仲のいいグループのみんなが卓球部に入るので自分もそうした。そんな人は多いかもしれません。

動機は、人それぞれだと思いますが、今、あなたは卓球に夢中になっている過程で体感したものは、

「面白い」という事に尽きるのではないでしょうか。

「卓球は面白い」を再確認しよう

卓球ってラリーをするだけで、とても楽しいですよね。

サラリーマンや部活動などで卓球をやったことのない一般の人たちが、温泉や児童館などでやっている卓球のほうが、笑顔が爆発して、物凄く楽しそうで幸せに見えます。

それが、部活動で本格的に卓球をやり始めると、なぜだか練習中に笑顔を作る回数が少なくなる。

変な上下関係にこだわったり、勝敗などの数字だけを目標にしてしまったり。

もちろん、部活動を通じて礼儀などの社会性を身につけることは大切なことです。

しかし、たぶん社会性を身につけたくて卓球部に入部した人はいないでしょう。

なぜ卓球をやるのかということを、思い直してみるとやはり、プレイして面白いからだと私は思います。

プレイして面白いが根底にあるからこそ、その次に勝つことが出来て嬉しいとなるのではないでしょうか。

「勝ち」にこだわると「負ける」事を意識してしまう

勝負の概念を持ち込んでしまうと、「勝ち」を意識しつつも「負け」というネガティヴイメージを認識してしまう事になります。そうすると無意識に「もしかしたら負けるかも…」と考えてしまい、不安、緊張、恐怖に襲われる事になりかねません。

苫米地英人著 「本番に強い脳と心のつくり方 (PHP新書 673)」より

この本を読んで、私はこう考えました。

勝負を意識することによって、必然的に、負けた時の事が脳裏をよぎる。

負ける事に対する「不安」「恐怖」は、脳の古い部分(大脳辺縁系)が、過去の失敗の記憶を引き出して来て勝手に無意識に作り出すものです。

その結果、見えない、「負ける事への恐怖心」から、ストレスホルモンが分泌し練習にしても試合にしても、パフォーマンスに響いてしまう。

スポーツをするのに、勝ち負けを目標にして頑張るのは、最高のパフォーマンスに繋がらない可能性がありそうです。

あなたは、どう思われますか?

オリンピックの日本代表選手のコメントの中には、そんな勝敗にこだわったものが多く見受けられます。

「絶対に負けられ…」とか、「最低でも◯」とか、

勝つことしか考えていません!と言っても、負ける恐怖が意識の中にあり、全ての意識を、最高のパフォーマンスをすることに向けられない可能性があります。

日本人の特性でしょうか、国民の期待を背負って競技に臨むことを、マスコミも良しとするところがあります。

それだから、選手がちょっと変わったコメントをすると、話題になってしまったりします。

マスコミのほうにはアスリートの自己肯定感のコントロールの方法などを取り上げるなどということよりも、結局ワイドショー感覚で報じることになります。

選手が、自分の能力を引き出すために自己マインドコントロールするための発言は、「変な人」という捉えられ方をされたりします。

見えてくる、スポーツをする目的

勝つことだけにこだわって、練習している人がいるなら、それでも構いませんが、

もう1つの考え方もあります。

それは、

いかに、知能を使ってクリエイティブなプレイの極限に近づくかの探求という側面です。

特に球技では、練習の構築に限らず、実際の試合中でも、この「知能を使ってクリエイティブなプレイの極限に近ずく」ことが出来ます。

卓球の勝者がいて、その選手が、知能、スポーツIQと言ってもいいでしょう。そのスポーツIQを限界まで使わずに、ひたすらシンプルに勝利してしまった。

片や、惜しくも敗れた選手のほうが、実はスポーツIQを限界まで使ってゲームを深く考えていたとしたら、

2人の順位のどちらが価値あるものなのでしょう?

あまり深く考えずに、来たボールを上手く強く打ち返す才能があった勝者のほうが讃えられるべきなのでしょうか?

卓球は、本当にクリエイティブなゲームです。勝者がクリエイティブだとは限りません。

あなたは、卓球を通して自分に何を求めていますか?

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