卓球が強くなるために筋トレは必要か?

卓球が強くなるために、筋トレは必要なのか?

私の考えは、

筋トレをして卓球が強くなる部分がハッキリしていればやるべき。

と言うしかありません。

高校生のころ、後輩の中に、体が弱くて医者から激しいスポーツを禁止されていながら、卓球がめちゃくちゃ強い奴がいました。

私がその時、他の部員よりも猛烈に筋トレをしたら、その体の弱い後輩より強くなれたでしょうか?

とてもそうは思えません。

球技は、やはりセンスがモノを言うスポーツです。

筋トレして強くなるなら、ボディビルダーのような卓球選手がいるはずです。

しかし、そんなマッチョな卓球選手を私は知りません。

「カミソリスマッシュ」の世界チャンピオンの小野誠治選手は、当時、スポーツ選手にしては、随分と痩せていました。

ガリガリでも武器は「カミソリスマッシュ」でした。

はたして卓球選手に筋トレは必要なのでしょうか?

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筋トレで瞬発力はつくのか?

「瞬発力がつく」ってどういう意味でしょう。

「スタートダッシュの能力が上がる」とでも言い換えられるでしょうか?

瞬発力って、要は「スピード」のことですよね。

卓球で使われるような瞬発力は、トレーニングによって向上するのでしょうか?

卓球で言うところの瞬発力ってどんな時に使われるのでしょう?

思いつくところをあげてみると、

  • 強烈に叩きつけるスマッシュ!
  • 小さなバックスイングでも強烈なドライブを見舞う!
  • 台上での払いなのに、フルスイングしたかのようなスピードで打ち返す!
  • バック回り込んでレシーブしたが、フォア側に返球されるも、物凄い瞬発力でボールに飛びつく!
  • 後陣深く下がってロビングを繰り返している時、小さくネット側にストップされ、猛烈な瞬発力で飛びつき逆襲する!

ほとんどバックスイングなしにパンッと出すロングサーブだって、ある意味瞬発力と言えるでしょう。

相手の力を利用したり、突っつきで凌いだりする場面を除けば、結局、卓球はほとんど瞬発力のスポーツと言うしかありません。

私の個人的な考えですが、卓球で使う瞬発力(筋肉)を鍛えるのには、やはり卓球で鍛えるのがいちばん良いと思えてなりません。

箱に乗ってジャンプしたりするのが、卓球での瞬発力に役立つのでしょうか?

それよりは、瞬発力や跳躍力が必要になる実際のシチュエーションを抽出して、多球練習で何回も繰り返すほうが、より実践的な瞬発力を鍛えられると思うのですが。

選手もボールを使ったほうが飽きないと思います。

単純に反復横跳びをやるよりもっと楽しく瞬発力を鍛える方法はあると思います。

トレーニングは、卓球専用のスペースがない高校や中学校の、台を使えない曜日の穴埋めにやるものだったりします。

しかし、やるならば効果を上げたいところです。

強くなるために!

ボールと台を使う時間が限られているなら筋トレも必要

強くなりたいのに、部活の時間では卓球台を使って練習する時間も少なく、他に地域の卓球場もないという環境の人も中にはいるかもしれません。

そんな人には筋トレは悪くない選択です。

筋力がつくと卓球にどんな影響がある?

卓球というスポーツでは、部活動くらいの練習量では目に見えた肉体の変化はないでしょう。

卓球は、心肺機能を使うので逆に痩せてしまう心配すらあります。

ダイエットに卓球が良いとゆわれる所以ですね。

楽しくて知らぬ間にたくさん運動してしまうという…。

卓球は長く続ければ、大腿部の筋肉は大きくなると思いますが、上半身は、フルパワーを出すと言っても重量としてはラケットを持っているだけですから、ボールを打つだけではそれほど筋肉は肥大しないでしょう。

腹筋を鍛えると卓球にどんな影響が?

腹筋を鍛えることにより体幹(胴体)が安定します。

卓球に良い影響があるとするなら、

姿勢の安定

を得られるでしょう。

トーナメントを勝ち進んでいけばスタミナも消耗し、打球姿勢にも影響が出てくるでしょう。

体幹を鍛えていれば、疲労時にも打球姿勢の乱れを抑えられ、余計なミスも減ると考えられます。

背筋を鍛えると卓球にどんな影響が?

背筋も、腹筋と同じく姿勢を安定させる役割をします。

競技は違いますが、プロゴルファーの飛ばし屋と呼ばれる選手は、背筋が盛り上がっています。

腕の力ではなく、背筋力で飛ばすのです。

背筋力と腹筋が鍛えられているので、前傾した姿勢を保てるためボールをジャストミートでき、しかも飛ばせるのです。

卓球でも、同じことが言えますよね。

卓球が強くなる筋トレ器具はあるか?

卓球が強くなるために筋トレは、ある意味必要ですが、卓球で強烈なパワーを競う競技ではありませんよね。

パワーのない人間でも勝てるから卓球って面白いわけですから。

虚弱体質でガリガリでフラフラで、誰が見ても体を鍛えたほうがいいんじゃないか?

という人は、ぜひ筋トレをやるべきです。

ウェイトトレーニングもありだと思います。

しかし、必要以上に筋肉を肥大させるようなウェイトトレーニングは、卓球選手にとっていいとは思えません。

重い重量のウェイトトレーニングは、筋肉を肥大させるので、卓球選手がもしやるなら、軽いウェイトで回数をこなす。

または、ウェイトを使わないトレーニング(実践より早いエア卓球など)が効果的かと思います。

筋トレになるか分かりませんが、

素振り用ラケットというのがあります。

普通のラケットより重くできています。

これで速い素振りをすれば、卓球に必要な範囲での筋力アップは見込めるでしょう。

フォームが崩れる心配はありますが。

私が学生の頃、教えてもらった素振り用ラケットのトレーニングは、

まず、素振り用ラケットで素振りし、

その次に何も持たずに高速で素振りする。

その後で、いつも使っているラケットでフィットするまで素振りする。

というものでした。

これで、パワーをつけてスピードを失わないトレーニングだ!

なんて…。なんの根拠もありませんでしたが。

筋肉には速筋と遅筋がありますが、卓球は「瞬発力のマラソン」と呼ばれる競技です。

速筋も遅筋もどちらも必要です。

バランスが大事なので、器具を使ったトレーニングはよく考えて効果があるか考えてやるべきでしょう。

卓球のための筋トレはいつやればいい?

筋トレは、ただ闇雲にやっても効果が出ない場合があります。

卓球の練習が終わって疲れた体でやるのも効果はないでしょう。

筋トレの効果のある時間にしないともったいないのです。

しっかり栄養を摂った状態で筋トレする

筋トレは、空腹の状態でやっても効果がありません。

空腹で筋トレを行うと筋肉を分解してエネルギーにしてしまうので逆効果になってしまうのです。

満腹時の筋トレも胃に血液が行ってしまい効率の良い筋トレにはなりません。

筋トレに適した時間は、食後2、3時間後が良いとされています。

ちょうど部活動が始まるくらいの時間ですね。

カタボリック状態を防ごう

カタボリックとは、筋肉を分解してエネルギーとして利用する状態のことです。

空腹で筋トレすることもカタボリックと言えます。

筋肉はタンパク質ですから、必要量のタンパク質が摂れていないと、筋トレをしていなくてもカタボリック状態になってしまいます。

普段から食が細くてガリガリの人は、カタボリック状態を続けていると思われますので、筋肉をつけたいと思えば、まず食べなければいけません。

筋トレしたら休養も必要

筋肉は強い負荷を加えて、筋繊維が傷つくと、前よりもより強くなって太くなっていきます。(これを超回復と言います)

そのためには、しっかりした栄養と休養が必要です。

超回復に必要な日数は48時間とも言われています。

やたら同じ部位を毎日鍛えても非効率ということです。

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