自分で思うことは自由です。
自分は卓球が強いんだ。
そう思っていいんです。
他人は、身の程知らずと言うかもしれません。
しかし、自分で思うのは自由です。
あとで実力が追いつけばいいんですから…。
俺は強いと自分に言い聞かせる
日本人は、謙虚な人が多いですよね。それが日本人の良いところだと私も思います。
しかし、スポーツに限らずですが、この謙虚さが、能力の向上の邪魔になってしまうことがあります。
自分の欠点を自覚し、至らない点を修正し、努力の結果気づいたら名プレーヤーになっていた。
そういうプロセスを経て実力をつけていった選手もいるのでしょう。
しかし、セルフコーチングの世界では、自分の欠点に目を向ける事とは真逆の教えが主流になっています。
それは、「私は強いプレーヤーなのだ」と絶えず自分に言い聞かせる。
という方法です。
それも、部内でいちばん強いんだ、くらいの実現可能な言葉ではなく、
「オレは日本代表なんだ」とか
「オレは世界チャンピオン」なんだ。
くらいの言葉を本気で唱えるのです。
「なりたい」ではなく、「そうなのだ」と、情動を込めてイメージするのです。
馬鹿げていると思うかもしれませんが、これが、成功するための考え方なのです。
脳が無意識に強い選手の行動をさせようと働き始める
手の届かないほどの高い目標を、「なりたい」と思うだけでなく、自分は現在、既にそうなっていると考えることは、相当に強い自己肯定と言えます。
これは、現実の自分からは、遥か彼方にある、すごく抽象的な位置まで自分のイメージを持っていくということです。
荒唐無稽にも思えますが、この超自己肯定のマインドを持ち続けることで、今まで、見えなかったものが見えてくるのです。
世界チャンピオンの意識を持つあなたが、現在のあなたを上へ上へと引っ張り上げるのです。
そうすると、あなたの世界チャンピオン脳が、現実のあなたの脳を世界チャンピオンにするために活性化し始めます。
世界チャンピオンはどんなふうに行動し、どんな練習をしているか、脳はあなたの意識を引き上げていきます。
あなたが、世界チャンピオンだと自分で自覚していれば、意味のない練習を改善していくかもしれない。
暴飲暴食で寝不足の生活もしなくなるでしょう。
下校時の買い食いで、ムシ歯を作ることもありません。
これが、もし、あなたの目標が一緒に部活の帰りに、一緒に買い食いしている同じ部内の仲間に勝つことだとしたら、
あなたの脳は、あなたの意識を遥かな高みへとは引き上げていかないのです。
この考え方は、自分のココがダメだからと、欠点を直すために、ひたすら頑張っていくというスタイルとは、意識が逆なのです。
あくまで自分を肯定してあげるのが大事です。
成功だけをイメージしよう
実際、そうやって、世界チャンピオンになれるかといへば、それは難しいのかもしれません。
しかし、あなたが、自分自身をオリンピック日本代表や世界チャンピオンだと自覚して行動し練習を重ねれば、今まで地区予選を突破出来なかったのが、もう1つ上のレベルに行くくらいなら軽くクリア出来るでしょう。
自分の卓球に向き合う意識レベルが一段アップしたところに移ると、それまで見えなかったものが見えてくるのです。
成功をイメージして練習する。試合でも常に成功をイメージしてプレイする。
そんなポジティブイメージをあなたも持つことができるのです。
欠点の修正ではなく、新しい技で上書きしよう
例えば、あなたの卓球の技術で、他人から変だとの指摘があったり、修正すべきだとコーチに言われたとします。
それを欠点と決めつけて直すのもネガティヴな考え方です。
あなたは、そこに新しいテクニックを上書きして一歩前へ進むべきなのです。
ただの屁理屈に思えるかもしれませんが、脳の思考パターンが変わってきます。
欠点を修正した技術は「失敗しちゃいけない」となり、
新しい技術を身につけた場合は「この技をくらえ!」となるのです。
他人には言わないようにする
ここでは、例えば自分は世界チャンピオンなんだとか、自分はオリンピック代表なんだと深くイメージして、自分の意識を格段にアップしていく方法を紹介しましたが、これを実践する場合、他人に言ってはいけません。
一般人の枠を超えない範囲で生活している人は、あなたがそれを言葉にした瞬間に悪気なく否定してくるでしょう。
「何言ってんの?」
「そんなの無理だよ」
そう言って、あなたを一般人の価値観のエリアに引き戻そうとします。
彼らには、あなたの立っている高さから見える景色が見えないのです。
「ドリームキラー」とも呼ばれますよね。
残念ながら、仲間に限らず、親や先生、コーチまでも、ドリームキラーになってしまいます。あなたのことを思って…。
これを防ぐには、口に出して言わないことです。
朝起きた時、夜寝る前に、
「私は世界一卓球が上手い」
「私の卓球は人々を感動させる」
と、唱えイメージしてみましょう。
あなたの中で何かが変わってくるでしょう。